西安の東西南北の大街の交差する中心部に佇む鐘楼は、中国各地に残っている鐘楼の中でも最大級の規模を誇ります。
一体いつの時代から存在し、どんな役割を担ってきたのか。西安の鐘楼の歴史についてご紹介します。
またライトアップされた西安の鐘楼の美しい画像もお届け。
鐘楼を通して西安の魅力を感じられる旅へとご案内いたします。
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中国の鐘楼の歴史
鐘楼とは、鐘を設置するための寺院の建物のことです。
鐘楼は中国や日本などの東洋だけでなく、イタリアやフランスなどの西洋にも存在します。
西洋の場合は寺院ではなく教会ですね。
さて、中国における鐘楼の歴史を遡ると、北魏(386年~534年)から唐(618年~907年)までは宮殿内に鼓楼と一緒に設置されていました。
鼓楼とは、太鼓を設置するための建物のことです。
早朝に鐘楼の鐘を鳴らして、夕方は鼓楼の太鼓を鳴らす。
鐘楼の鐘も鼓楼の太鼓も時を報せるために使われていました。
西安の鐘楼概要
時報としての役割はもちろん、戦時には物見台や司令部としての役割も果たすなど、西安にとって重要な建物として機能してきました。
西安市街の中心部、西安一の繁華街にあるので、観光時に市街地で迷ったら鐘楼が道標になります。
西安の鐘楼は、中国明時代にあたる1384年に建てられたのが始まりです。
創建時は現在の鐘楼から約500m西の位置にある、西大街と北広済街と南広済街がちょうど交差するあたりにありましたが、同じく明時代の1582年に現在の場所に移されました。
移動する前に使われていた鐘は景雲鍾という鐘だったのですが、現在の場所に移動すると鐘の音が響かなくなってしまい、別の鐘に替えられました。
景雲鍾は唐時代の711年に鋳造された青銅製の鐘。
天下一の名鐘と称えられ、中国の国家一級文物に指定されています。
その音色は純粋かつ優雅ですっきりしているといいます。
景雲鍾ですが、現存していて西安碑林博物館にあります。
西安碑林博物館は中国最大の石造の書庫とも称される、貴重な博物館です。
現在西安の鐘楼に設置されている鐘の大きさは景雲鍾よりも小さいサイズです。
中国の多くの都市において鐘楼は存在するのですが、西安の鐘楼は北京の鐘楼と並ぶ最大級の規模を誇っています。
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鐘楼(西安)の景観
ライトアップされた鐘楼(西安)
私が西安に到着したのが夜中の23時頃でした。
楽しみにしていた西安一人旅とはいえ、深夜到着、慣れない場所に体はくたくた。
宿泊先のホテルが鐘楼に近かったため、鐘楼の最寄り駅である地下鉄2号線の鐘楼駅から地上に出たときに最初に見た西安の景色が、ライトアップされた鐘楼でした。
暗闇の中で煌煌と輝き西安の街に佇むその美しさに目を奪われ、旅の疲れも一瞬で吹き飛んでしまいました。
まとめ
西安の鐘楼に注目した今回の記事はいかがでしたか^^
西安の鐘楼は中国各地に残っている鐘楼の中でも最大級の大きさを誇ります。
1384年に創建され、1582年に場所が少し移されましたが、時報だけでなく、戦時には物見台・司令部としても機能するなど、創建以来ずっと西安にとって重要な役割を担ってきた建物です。
西安の中心部、市街地にあるので、西安観光時には必ず目にするはず。
特に美しいのは夜のライトアップなので、西安を観光する際にはぜひ夜にも訪れてもらいたいと思います。
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