理系ですが大学4年間の学費が約100万円だったため、奨学金なし、仕送りなしの一人暮らしでしたが、生活費も含めバイト代で学生生活を送れました。もちろん就職も新卒で大企業のグループ会社にシステムエンジニアとして入社できました。実はこういう4年生大学は全国各地にあるんです。
スポンサーリンク
本記事は下記の6本立てです。
- はじめに
- 理系の大学4年間の学費が約100万円とはどういうことなのか
- 4年間の学費が約100万円の大学に入学するのに必要だった学力
- 4年間の学費が約100万円の大学のキャンパスライフ
- 4年間の学費が約100万円の大学の卒業後の進路と就活
- まとめ
はじめに
「4年制大学に通いたいけれど、とてもじゃないけれど学費が払えない…。」と諦めている方向けの記事です。
具体的には…
- 学費で親に迷惑をかけたくない
- 親と折り合いが悪く学費を出してもらえない
- 奨学金制度を利用して卒業後に借金を背負いたくない
- 返済なしの奨学金制度を利用したいけど、学力が高くなくて利用できない
ちなみに私は「親と折り合いが悪く学費を出してもらえない」パターンでした。
(´_ゝ`)フッ…
上記のいずれかに該当する方にとって、今回の記事はとても参考になると思います^^
理系の大学4年間の学費が約100万円とはどういうことなのか
私は理系の大卒ですが、4年間の学費が102万6600円でした。
単純に4で割ると、1年間の学費は25万6650円です。
ちなみに今現在私は40歳なので、ちょうど20年ほど前の学費ということになります。
「はぁっ!?そんなの参考にならねぇよ!! (#゚Д゚)ゴルァ!! 」と思われたかもしれませんが、2023年現在の学費を調べたところ、
- 4年間の学費:107万1600円
- 年間の学費:26万7900円
私が大学生だった当時よりは少し学費が高くなっていますが、アルバイトの時給も上がっていますし、自分でアルバイトしながら十分払える額ではないかと思います。
一体こんなに学費が安い4年制大学とはどんな大学なのか。
それは、国立大学の夜間コースです。
国立大学の夜間コースは、国立大学の昼間コースの半額となるので、上記学費となるのです。
正確には、国立大学は2003年に国立大学法人となり、2004年以降の学費は文部科学省が定める標準額に基づいてそれぞれ大学が学費設定をしているのですが、2023年分の学費について3つの国立大学をチェックしてみたところ、全て文部科学省が定める標準額と全く同じでした。
も少し正確にお伝えすると、上記の学費は授業料のみの金額なので、別途入学金14万1000円と教科書代が必要ですが、それでも4年間の130万円もあれば十分なので、国立大学の昼間コースや私立大学に比べればめちゃくちゃ安いです。
私は仕送りなしにもかかわらず、一人暮らしをしていたため、昼間時給980円のカフェで平日土日もアルバイトして生活費と学費を稼ぐ苦学生でした。
学費の支払いは半年に一回、年間の半分を支払うこととなっており、当時は年2回約13万5000円を支払っていました。
学費以外の生活費、家賃が3万円のところに1年間住んで、その後5万5000円でしたね。
水道光熱費、食費ももちろん自腹。
それでも誰かにお金を借りることもなく、奨学金制度を利用することもなく、自分で支払えました。
4年間の学費が約100万円の大学に入学するのに必要だった学力
夜間とはいえ、国立。
「偏差値もべらぼうに高いのかも?ガクガク(((((( ;゚Д゚)))))ブルブル 」というと、あくまでも私が大学受験当時だった頃は、むしろ夜間の国立大学の偏差値は低かったです。
私の大学受験当時の20年前とは受験に必要な知識に多少は違いがあったり、大学によって必要となる科目が異なると思いますので、参考程度にご覧いただければと思います。
ということで、私の大学受験当時の受験についてお話します。
都内の国立大学の昼間コースを第一志望としていたため、センター試験は文系科目も含め、全科目受験しました。
そして結果が覚えている限りで、以下の通りでした。
- 国語:110点くらい(200点満点中)
- 英語:98点くらい(200点満点中)
- 数学:72点と78点
- 物理:78点
- 社会:52点
ひどいですね〜、ひどすぎですね〜。
あまりのできの悪さに大体の点数を今でも覚えていますよ〜。
数学は確か2科目受けた気がするんですけど、何を受けたかまでは忘れました、すみません…。
まあ、お伝えしたかったことは「この散々たる結果でも国立の夜間コースに現役合格できた」という事実です。
上記のセンター試験の結果を担任の先生に報告して受験相談したところ、言われたことが
「国立の昼間が良いなら地方に飛ぶか、都内が良いなら夜間しかない。」
今でもよく覚えています…担任の先生の名前も覚えています…。
このとき初めて、大学に夜間コースが存在することを知りました。
親に仕送りなんて到底してもらえないのはわかっていたので、都内国立の夜間コースに進路変更することとなったのです。
国立大学の夜間コースも、2次試験があり、前期と後期の2回受験チャンスが有りました。
もちろん、前期後期の両方を受験しました。
2次試験の科目や難易度は、センター試験の結果が衝撃的すぎてすっかり忘れてしまったのですが、受験結果としましては、前期不合格、後期に合格で、ギリ現役で大学生となったのを覚えています。
余談ですが、国立の後期の結果って当時は本当に3月末ギリギリあたりに出たので、高校の卒業式の時には「浪人させてもらえないし、これから就職活動か…」ともう思い出に浸っている気分ではなかったですね〜。
卒業式が終わって何日化した後に、大学からの合格通知が届いたのですが、第一希望の学科ではなく第三希望の学科での合格だったという…。
で、その後欠員が出たらしく、繰り上がり合格で第二希望の学科への入学が決まったという過去があります。
学費振込み用に作った銀行のキャッシュカードを今でも持っていて使っていますが、裏には第三希望の学科の略称が記載されています。
スポンサーリンク
4年間の学費が約100万円の大学のキャンパスライフ
夜間コースの学生は一体どんなキャンパスライフを送っているのか。
夜間コースは、私のように受験に失敗した人を対象にしているわけではなく、昼間働いている社会人を対象としていることもあり、思い描くような「うふふ♪あはは♪(´∀`*)」なキャンパスライフはありませんでした。
(まあ、私とは違って、受験に失敗したけど親から仕送りをもらえていた学生は、昼間働く必要もないので楽しい大学生活を送っていたのかもしれませんが。)
夜間学生でも部活やサークルにも入れますし、私も入っていました。
苦学生で部活なんて入っている場合ではなかったのですが、「最後の学生生活なんだし、何でもいいから学生らしいことを一つでもしておきたい。」と結構無理して部活に入っていました。
私が入部していた部活は、基本昼間コースの学生に合わせているので、昼間の授業後の夕方に部活が始まります。
私の場合は夕方に参加して、授業が始まる時間になったら途中で抜けるというスタイルでした。
必要単位
昼間コースと同じ、卒業に必要な単位は124でした。(2005年当時)
当然昼間コースと違って授業できる枠が少ないので、一つでも単位を落とすと留年しやすい…というデメリットがあるのですが、私が通っていた夜間の大学は昼間の授業を受けて単位を取得することが可能でした。
たしかその逆(昼間コースの学生が夜間コースの授業を受けて単位取得)はダメだったかな?
そう考えると、夜間コースは留年しやすいこともなくなるので、デメリットではなくなりますね。
授業のレベル
昼間と同じです。
昼間に比べて偏差値が低いからといって、授業のレベルが低いということは全くありませんでした。
なので、単位を落とさないように授業についていくのが大変だった記憶があります。
最近ようやくなくなりましたが、私は絶対留年したくなかったので(苦学生期間を延長したくなかった…)大学を卒業してから30代前半くらいまで、たまに夢で大学の単位を落とす悪夢にうなされるということがありました。
昼間コースの学生と授業が異なったのは、体育かな。
昼間コースの学生は大学から離れた場所にあるグラウンドで授業するんですけど、夜間コースは夜暗いのでグラウンドではなく、キャンパス内にある体育館で授業がありました。
卒業研究
卒業研究も昼間コースの学生と一緒でしたし、もちろん論文も書きましたし、発表もしました。
研究室で当番(何の当番か忘れた…)もあったのですが、教授が私が苦学生だということを配慮してくださって、余計な作業を振られることなく、卒業研究と論文のみに集中できました。
合宿もあって、参加しました。
夜間コースの学生は私以外に一人いましたが、社会人でもなく苦学生でもない学生だったので合宿にも参加していましたが、社会人や苦学生で参加できない場合は、いえば配慮してもらえたのかなと思います。
4年間の学費が約100万円の大学の卒業後の進路と就活
肝心なのが、卒業後の進路ですよね。
いくら4年制の大学を卒業しても、夜間コースだから就活で不利だったり、差別されてはたまったもんではありません。
結論で言えば、就活で不利になったり、差別されたりすることはないです。
まあ、履歴書見て裏で採用担当の方が「コイツ夜間コースだから採用するの辞めよう」と落としていたらわかりませんが、表立っての不利や差別は私は感じませんでした。
もしかしたら面接で「夜間コースなの?」って1社くらい聞かれたかもしれませんが、覚えてないくらいです。
そもそも履歴書に「夜間コース」と書く必要がないので、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科」でOKなのです。
まあ、私は「夜間だからって差別されるいわれはない!そもそも差別するような企業で働きたくない!」と変な意地があって、履歴書に「夜間コース」って書いて就活してました^^;
「学費約100万円の4年制大学のキャンパスライフ」の項目でもお伝えしたとおり、授業のレベルも必要な単位も卒業研究も、昼間コースと全く同じです。
大学合格の偏差値が違うので、偏差値に違いはあるかもしれませんが、入学してしまえば昼間も夜間も差がありません。
私は就職氷河期真っ只中の2005年に就職活動をしましたが、50社くらい受けて結果3社から内定をいただきました。
新卒で入社した会社は、日本の大企業のグループ会社でした。
同期には、東大、早大、慶応大など、錚々たる大学出身がいました。
20年前でそういう状況だったので、差別に厳しい現代だと夜間大学だからといって、就活で不利になるなんてことはないんじゃないかなと思います。
まとめ
それでは今回の記事のまとめです。
- 4年間で学費が約100万円の大学とは夜間コースの国立大学
- 授業のレベル、必要な単位に昼間も夜間も差はなく同じ
- 夜間コースだからといって就職活動が不利になることはない
私は大学受験に失敗して仕方なく4年制の国立大学とはいえ、夜間コースに進学しました。
進学当初は、「キャンパスライフも楽しめないし、夜に授業なんて嫌だな…」と慣れないライフスタイルと思い描いていた大学生活を送れないことに不満をいだいていました。
でも、その後親との関係が悪化して2年目からは学費を払ってもらえなくなりました。
親の収入が少ないと奨学金制度が利用できますが、私の場合はそうではなかったので奨学金制度が利用できません。
返済不要の奨学金は、学年で1位を4年間キープしないといけないなど、到底私には無理でした。
もし、受験に失敗せず国立大学の昼間コースだったら、大学を中退するしかなかったことを考えると、結果夜間コースで良かったなと思います。
苦学生当時は、昼間アルバイトに夜授業で本当にしんどい毎日を3年間過ごしましたが、奨学金制度を利用できなかったおかげで、借金はゼロ。
同じ大学の昼間コースだった同期は、めちゃ頭もよく大企業に就職しましたが、返済必須の奨学金制度を利用していたため、「35歳まで借金だよ…」と言っていたのを覚えています。
私のように何らかの理由で親に学費を頼れない事情があったり、奨学金制度を利用できないけれど、4年制大学に進学したいという方は多いと思います。
コロナ禍で、学費が支払えず大学を中退せざるを得ない学生がいるというニュースを見て、苦学生だった当時の自分を思い出し、とても心が痛かったです。
自分の落ち度ではないのに、学生という立場上、自分の力でなんとかすることができないという辛さが痛いほどわかります。
20年前とは違って最近はそれほど学歴といわれることはなくなりました。
私は今年転職してWebエンジニアとして働いていますが、私の会社も学歴不問でスキルや経験、学ぶ姿勢を重視しています。
とはいえ、ほぼ大企業はそうだと思いますが、応募資格に大卒以上としている会社が多いのも事実なので、4年制大学を卒業しておくと就職先の幅が広がるのは間違いありません。
今回の記事を簡単にまとめたものを動画にしましたので、金銭的理由で大学進学を諦めている友人・知人がいましたら、リンクを送りつけてあげてくださいwww
国立大学で夜間コースを設けている大学は都内だけでなく、全国各地にあります。
もし、4年制大学に進学したいという方は、国立大学の夜間コースを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
20歳前後の社会人経験のない学生だと、無力を感じて絶望することもあるかもしれませんが、諦めなければ道は切り開かれていくものです。
私は20年以上たった今でも点数を覚えているくらいセンター試験の結果がトラウマとなっていますが、受験に失敗して結果オーライでした。
もしいまうまく行かないことがあっても、後々になって「いや、あのとき失敗していてよかったな…」と思うことなんて、この先の長い人生で必ずあります。
結果を受け入れて、どう進めばいいかを考えて行動すれば、人生なんとかなるもんですよ。
私も新卒で入社した会社を2年で辞めてその後プログラマーを半年したものの、以後15年間はずーっと派遣の事務として働いてきました。
将来を考えて手に職をつけようと思い、転職回数7回ですが、40歳にして未経験のWebエンジニアの正社員として転職に成功しました。
ぜひ今、状況がうまくいっていないことがあっても、諦めないでいろいろチャレンジしてみてくださいね^^
ではでは〜ノシ
スポンサーリンク