派遣とSESとでは全然違った〜40歳未経験でエンジニア転職した話〜

                   

15年ほど一般事務の派遣として働いていましたが、この度40歳未経験で正社員のエンジニアへ転職しました。正社員とはいっても自社開発ではなく他社のプロジェクト先へ出向して働くSESエンジニアです。所属会社ではなく、別会社へ出向して働くという点では派遣もSESも同じですが、実は全然違いました。あくまで私の実体験ベースですが、派遣とSESの違いをお伝えします。

スポンサーリンク

本記事は下記の3本立てです。

本記事の内容

  • はじめに
  • 派遣とSESの違い
  • 派遣とSESならどっちがおすすめ?

はじめに

派遣とSESの違いについて、私の実体験を元にお伝えします。

そのため、まずは私の経歴について簡単に触れておきます。

社会人生活の半分以上を派遣の一般事務で過ごしてきました。

2023年1月に転職し、現在はエンジニアとして働いています。

正社員のエンジニアではありますが、別会社のプロジェクト先へ出向して働く契約形態のSESエンジニアです。

出向といってもフルリモートなのであんまり出向している意識はないですが…。

ということで、今回の記事でお伝えする派遣とSESの違いは、

元一般事務の派遣だった私が、正社員のSESエンジニアに転職してわかった実体験に基づく内容

ということをご了承いただいた上で、ご覧いただければと思います。

派遣とSESの違い

まだSESエンジニアとして働き始めて2ヶ月ですが、そんな短期間でもわかった派遣とSESの違いについていくつかピックアップしました。

給与の算出

派遣は時間給でしたが、SESエンジニアは時間給ではなく月額です。

派遣は時間給なので、祝日の多い月、営業日数の少ない月はお給料が減りますが、SESエンジニアは月額なので月の祝日や営業日数に左右されることなく安定しています。

ちなみに残業代ですが、派遣のときは実働時間に応じて残業代が決まっていました。

SESエンジニアの今は、あらかじめ月給に20時間の残業代が含まえているため、月20時間以上残業した場合に月給が上がることとなります。

稼働時間の考え方

派遣のときは、派遣先企業の勤務時間に合わせていました。

例えば、9~17時が通常勤務の企業なら勤務時間は9~17時になりますし、9~18時が通常勤務の企業なら勤務時間は9~18時です。

SESエンジニアもプロジェクト先の企業の勤務形態に合わせることとなり、私が参画しているプロジェクト先は9~18時の実働8時間で設定されています。

ところが私の所属している会社にも勤務時間が設定されていまして、時間は10:00~18:30で実働7.5時間です。

この場合どうなるかというと、プロジェクト先の勤務時間と実働時間に合わせるので、勤務時間は9~18時で実働8時間となります。

ただ、所属している会社より実働時間が30分ながくなるので、その30分は残業としてみなされています。

つまり、毎日定時(9~18時)まで働いたとして、毎日30分残業しているとみなされます。

あとちなみにですが、私の参画しているプロジェクト先は勤務時間がかなり融通が効くので、例えば6~15時勤務なんてことも可能です。

もちろんプロジェクト先の勤務時間が優先されるので、所属会社にも特に何か指摘されることもありません。

教育制度

派遣もSESも所属会社が開催している教育制度があります。

正社員のSESなので、社員のスキルアップを図ってさまざまなプロジェクト先へアサインできるように所属会社も力を入れているので、スキルアップに関する情報量とクオリティーは圧倒的にSESエンジニアの方が高いです。

派遣も派遣会社がさまざまな派遣先へ紹介できるように教育制度はありますが、派遣は正社員ではなく派遣会社に登録している人材であり、いつでもすぐに登録解除できる関係性なので、正社員SESとは差が出るのは当然かなと。

特に私の会社はエンジニア教育に力を入れているので、今後勉強会が開催されるそうです。

勉強会は勤務時間中に行われるので、参加したい場合にはプロジェクト先に「この時間社用で離席します」とお伝えして、参加することになります。

派遣では社用で抜けるのは数ヶ月に1回ある自分を担当してくれている派遣会社の担当さんと面談くらいでした。

派遣の教育は私用メール宛に送られてくるので勤務時間外に実施することになります。

私は派遣の教育制度を受けようと思ったことがないのでいつもスルーしていましたが、確か時間給がつくものも会ったような気がします。

切られた場合

派遣切りにあった場合、当然次の派遣先が決まるまでは無給です。

SESは「正社員のSES」なので、もしプロジェクト先に切られたとしても次のプロジェクト先が決まるまでの間にもちゃんとお給料をいただけます。

では次のプロジェクト先が決まるまでは何するかというと、私の所属会社の場合、自社開発のシステムに携われます。

自社開発しながら次のプロジェクト先を探すということになります。

スポンサーリンク

受け入れ先の決まり方

派遣の場合、自分の担当の方に希望を伝えて希望にあった派遣先を提案してもらうか、あるいは自分で派遣登録したサイトでお仕事検索して気に入ったものがあれば応募して担当の方からの連絡を待つのどちらかになるかなと思います。

そして、担当の方が派遣先候補の担当者の方と面接日程を設定して、当日派遣担当の方と一緒に派遣先候補の会社へ行って面談して、数日後に合否決定となります。

SESの場合は、自分の担当者は所属会社の営業さんです。

自分の希望を担当の営業さんにお伝えするというのは派遣と同じですが、提案してくれるのは自分の担当営業さんだけではなく、全営業さんでしたwww

正社員として雇っているため、プロジェクト先が決まらない間もお給料は発生してしまいます。

自社開発があるとはいえ、メインはSESなのでプロジェクト先が決まらないことには会社として成り立たなくなるので、営業さん総出でプロジェクト先を提案してくれます。

希望にあったプロジェクト先がみつかると、営業さんとプロジェクト先の担当者の方と面接して、数日後に合否決定となります。

お給料の上がりやすさ

派遣よりSESの方が上がりやすいです。

派遣はあくまでも派遣、正社員ではないのでいくら頑張っても対して給料は上がらず、実力も認めてもらえません。

例えばエンジニアに転職する直前の派遣では、一般事務として勤務していましたがシステムエンジニアのお仕事も引き受けていました。

時には、正社員の方が自分ができない、わからないお仕事を私に丸投げしてくるなんてこともありましたが、全部こなしていました。

自分で言うのもなんですが、私は典型的な社畜なので仕事はできる方です。
(事実、過去派遣やっていた時に、私だけ正社員の話やヘッドハンティングのお話を頂いたことがあります)

時給は数十円あがりましたが、派遣契約満了近くになって派遣先から提案されたのが下記2つ。

  1. 無期雇用派遣
  2. 有期雇用派遣のままなら別部署となるが席は近くにいてもらってまた継続

特に2つ目の提案のメリットがさっぱりわかりませんでしたが、「結構派遣契約以上のお仕事もこなしてきたつもりだけど、正社員という提案はないのね」とわかってはいたもののがっかりしました。

他の派遣社員が契約満了となってまた別部署で有期雇用を結んでいたので、おそらく派遣先としては最大限の提案ということはわかりましたが、「このまま無期雇用派遣で居続けても飼い殺しされるな。」と思いました。

まあ、超大企業な派遣先だったので、当初から絶対正社員になれることはないとわかっていました。

そのため契約3年満了が近づくにつれて転職の準備をしていたのもあり、ばっさりとお断りしました。

それに比べてSESは正社員なので実力も認めてもらえますし、お給料にも反映されます。

とはいえ、まだ転職したてで実際どれくらいお給料が上がるのかは不明なので、今後に期待ではあります。

派遣とSESならどっちがおすすめ?

断然SESがおすすめです。

理由はSESは正社員だからです。

具体的には次の3つです。

  • プロジェクト先が決まらなくても無給にならない
  • 月給が月の祝日、営業日に影響されず安定
  • 教育のクオリティが高くレベルアップしやすい

安定しつつスキルアップしたいという上昇志向の方は、SESエンジニアがおすすめです。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*