「エンジニアに戻りたいなら30歳までです。」と20代の時に転職担当エージェントに言われました。あれから10年以上、40歳で未経験にも関わらず、正社員としてエンジニアへ転職することができました。転職に年齢は関係ない、過去の常識は現在でも常識であるとは限らない。そんなお話です。
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本記事は下記の4本立てです。
- 20代の転職活動で言われたこと
- 40歳未経験でのエンジニアへの転職活動の現実
- 35歳転職限界説の崩壊
- まとめ
20代の転職活動で言われたこと
「エンジニアに戻りたいなら30歳までです。」
これは28歳だった時に私が転職エージェントに言われた言葉です。
当時の私は、新卒でシステムエンジニア、2回めの転職でプログラマーを辞めて、3回目の転職活動をしていました。
希望していた職種は、一般事務。
そのため、転職の担当エージェントに「せっかくエンジニアという技術職の経歴があるのに、二度と戻れなくなるともったいない。」ということから、言われたのでした。
でも、当時の私は二度とエンジニアに戻る気はありませんでした。
というのも、残業が当たり前で連日連夜の残業に疲れ果て、身も心もすり減って精神状態はギリギリ。
心と体の健康を取り戻すため、残業のない一般事務への転職を希望していたのでした。
「はい、構いません。もう二度とエンジニアに戻る気はありません。」
そう告げて以降10年以上、派遣でずっと事務職として残業のない毎日を過ごしてきました。
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40歳未経験でのエンジニアへの転職活動の現実
2021年頃から、次の転職はエンジニア職を意識し始めました。
あれだけ二度と戻るもんかと思っていたエンジニア職になぜ、戻ろうと思ったのか。
最大の理由はコロナ。
コロナ禍も一般事務の派遣として働いていた私ですが、連日ニュースで取り上げられる「正社員にもかかわらず、次々とリストラにあっている」という現実に危機を感じました。
幸い私は派遣切りに会うことはありませんでしたが、私よりも若い人がリストラされ、再就職に苦労していたり、CAでもWordやEXCELが使えないからと選考で落とされたりしていることに、
「もしこのまま派遣で事務を続けて将来どうなる?元エンジニアとはいえ、ブランクが10年以上ありすぎて、転職活動には使えない。40歳ノースキルで、次もまた派遣の事務をするのか?」
と考えました。
そこで、派遣期間終了後、次は技術職をと考えた時に、私が目をつけたのがWebエンジニア。
- エンジニアの人材は現在不足しており、今後もっと不足すると言われているため、老後も職に困らない可能性が高い
- リモートワークしやすい職種であり、手と脳みそが動いて視力があれば仕事できるので、年老いても働きやすい。
- 案件単価も高いので、老後も生活に困らない
上記3点の魅力から、Webエンジニアを意識するように。
さらに、私がエンジニア職を離れてから10年の間に、労働環境が改善されて、連日連夜残業という会社も現在では多い。
魅力しかなく、絶対にWebエンジニアに転職したい!と思うようになりました。
ところが、元エンジニアとはいえブランクが10年以上あり、そもそもWebエンジニアではなかったため、実務未経験の状態。
「エンジニアに戻りたいなら30歳までです。」
28歳だった当時に言われた転職の担当エージェントに言われた言葉がよぎりました。
今のわたしは40歳未経験でエンジニアを目指そうとしている。しかも転職回数も7回…。
それでも検索サイトや転職サイトを覗いてみようと思い、「年齢・転職回数不問、言語不問、開発経験半年以上、独学でも可」という会社が結構ありました。
ということで、Webエンジニアへの転職へチャレンジしてみることに。
少しでも転職活動を有利にするため、ポートフォリオを作成して、転職活動に挑みました。
私の転職活動の詳細については、下記記事、動画でお伝えしているので、興味ありましたらチェックしてみてください。
結果は、わずか1ヶ月間の転職活動で内定をいただき、現在Webエンジニアとして毎日ひきこもり(リモートワーク)ながら、お仕事しています。
35歳転職限界説の崩壊
今日、こんな記事を目にしました。
» 40~50代の転職、増加傾向 即戦力、紹介サービス多様に
40~50代を中心とした中高年世代の転職が増加傾向にあり、転職者全体に占める割合も上昇している。人手不足にあえぐ企業側が即戦力になる管理職や技術者を求めていることに加え、コロナ禍で人生を見つめ直す中高年が増えたことも一因だ。定説となっていた「35歳転職限界説」を覆し、両者をマッチングさせる人材紹介サービスも多様化している。
昔は「転職したいなら35歳までに。35歳を超えると転職ができなくなる。」というのが常識だったのかもしれません。
でも現在では、人生100年時代と言われるほど、寿命が伸びています。
また、昔は一つの企業に定年まで勤め上げるのが常識でしたが、大企業ですら早期退職(=リストラ)をする時代です。
さらには年金受給額も昔は60歳でしたが現在では65歳にならないともらえません。
現在と昔とでは、生活設計が大幅に違っているので、転職のあり方に関しても昔の常識が現在では通用しなくなっています。
まとめ
今回の記事でお伝えしたかったことは、過去の常識にとらわれることなく、現在に注目すること。
もっといえば、自分にやりたいこと、目指したいことがあるなら、世間一般的な常識にとらわれることなく、チャレンジしてみることが大切だということです。
世間一般的には到底無理と思われていることでも、結局はやってみなければわかりません。
私も40歳で未経験のWebエンジニアを目指そうと思った時には、長期の転職活動期間を覚悟しましたし、失敗に終わる可能性が高いだろうなと思っていました。
でも、失敗したところで別にデメリットがあるわけでもなかったので、だめもとでチャレンジしました。
もし、10年前に言われた「エンジニアに戻りたいなら30歳までです。」を信じて従っていたなら、Webエンジニアにはなれず、不安なまま老後を迎えることになっていたと思います。
今の常識や定説も未来には非常識になっている可能性もあるし、もしかしたら今の時点でも自分には当てはまらないかもしれません。
エンジニアに限らず、なりたい職業、未来像があるなら、チャレンジしてみないと損だと思うので、夢があるけど躊躇しているという方は、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
夢の舞台へ駆け上がれ!!(Major 大好きです…(´∀`*))
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