【世界の絶景画像】タプローム(映画トゥームレイダーのロケ地)を紹介

                   

巨大な樹木に侵食される寺院で有名なタプロームはアンコールワットに劣らないカンボジアの観光地です。
映画トゥームレイダーのロケ地としても有名ですね。
そんなタプロームについて、天空の城ラピュタのロケ地疑惑の真実、タプロームの歴史についてお伝えします。
またタプロームの景観画像もご紹介。タプロームの神秘的な魅力をぜひ堪能下さい。

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タプロームの概要

アンコールワットの北東に位置する場所にあるタプローム。

樹木に侵食されている姿が神秘的で有名な観光地ですね。

タプロームには『梵天の古老』という意味があります。

梵天は仏教の守護神の天部(天界に住む者の総称)のひとつ、古老は老人という意味ですね。

タプロームは12世紀後半に創建されたとされる歴史の長い仏教寺院で、ジャヤバルマン7世が母の菩提を弔うために建立しました。

ジャヤバルマン7世はクメール王朝(アンコール王朝)初の仏教徒の国王で、タプローム以外にもアンコールトムを造営しています。

アンコールトムについては下記記事で詳しくお伝えしているので、よろしければご覧くださいね。

ジャヤバルマン7世が即位したのは1181年、その5年後の1186年にタプロームを造営しており、タプロームは彼が王位に就いてから最初に手掛けた寺院でもあります。

創建時は仏教寺院として建てられましたが、タプロームの遺跡で仏像のレリーフで削り取られたものが見つかるなどしたため、後にヒンドゥー教寺院として改修されたことが伺えます。

また創建当時は5000人余りの僧侶と600人を超える踊り子が暮らし、碑文によると寺院内には3140もの村があったといいます。

しかし、クメール王朝(アンコール王朝)の衰退とともに人々は去り、その存在は忘れ去られ、数百年の間密林に眠り続けることとなりました。

長い間眠り続けていたタプロームが発見されたのが、19世紀後半です。

既に発見時にはガジュマルなどの巨木による浸食が激しく、遺跡は崩壊寸前でしたが、大規模な修復はされていません。

そう、タプロームはは発見当時の姿のまま保存されているのです。

ガジュマルにより崩壊寸前のタプロームと、成長を続けるガジュマル。

タプロームの修復を担当しているインド政府が、タプロームの修復計画を発表したのですが、ここで議論が起こってしまったのです。

それは、ガジュマルは本当に遺跡を破壊しているのか、それとも今ではもはや破壊ではなく遺跡を支えることで共存しているのではないかという2つの議論。

この議論がいまだ継続中のため、大規模なタプロームの修復作業は行われていないのです。

映画トゥームレイダーのロケ地でもあるタプローム

タプロームは映画トゥームレイダーのロケ地です。

トゥームレイダーは、元々はゲームで1996年にイギリスのゲーム会社が制作したアクションアドベンチャー。

トゥームはお墓、レイダーは侵入者という意味があります。

2001年に映画化されました。

あらすじですが、トレジャーハンターの女性ララが父親の形見から時を支配できるトライアングルを発見し、それを狙う組織からトライアングルを護るために戦うというストーリーです。

主人公の女性ララを演じたのが、アンジョリーナ・ジョリーです。

この作品は彼女が世界的な人気を博すこととなった彼女の出世作ともなりました。

タプロームは映画トゥームレイダーだけでなく、2004年に公開されたフランスとイギリスの合作映画『トゥー・ブラザーズ』のロケ地としても利用されています。

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タプロームは天空の城ラピュタのロケ地?

タプロームは映画トゥームレイダーやトゥー・ブラザーズのロケ地であることは間違いないのですが、ジブリの大人気作品『天空の城ラピュタ』のロケ地として紹介しているサイトやブログがあります。

またアンコールワットの東に位置するベンメリアも天空の城ラピュタのロケ地として紹介しているサイトやブログもあります。

そうかと思えば『タプロームもベンメリアも天空の城ラピュタのロケ地じゃない』と否定しているサイトやブログもあります。

タプロームは天空の城ラピュタのロケ地なの?違うの?どっち???

結論から言いますと、タプロームは天空の城ラピュタのロケ地ではありません。

といいますのも、天空の城ラピュタが公開されたのは1986年、タプロームやベンメリアがロケ地ならば1986年より前に製作スタッフが訪れているはずです。

しかしカンボジアの歴史をみると、1970代、1980年代は隣国や国内の戦争で危険な状況で、とてもロケハンできる状態ではありませんでした。

1970年以降ベトナム戦争がカンボジア国内にまで拡大、1973年以降はカンボジア人勢力同士による内戦も激化し、1970年代前半のカンボジア国内は混乱し、国土も疲弊していたのです。

そして1970年代後半になると内戦は事実上終結したものの、今度はポル・ポト政権による政策で国内は再び大混乱に陥り、さらにベトナムとの対立も激化。

1980年代に入ると国を巻き込んだ政権による内戦が長期化していたのです。

では天空の城ラピュタのロケ地はどこなのか。

監督の宮崎駿さんが舞台設定をイギリスのつもりで設定したと語っています。

宮崎駿監督は1985年にイギリスのウェールズをロケハンで訪れているので、そもそもカンボジアは天空の城ラピュタのロケ地ではないのです。

画像で巡るタプローム観光

タプロームは東西約1000m、南北約700mの壁に囲まれた広大な敷地の中にあります。

タプロームの見どころは、なんといっても寺院の遺跡と巨大なガジュマルが一体になっているところ。

別名『締め殺しの木』とも言われるガジュマルが長い年月をかけてタプローム寺院に絡みつき締め付けている神秘的な景観をぜひご覧いただければと思います。

まとめ

樹木に侵食される神秘の寺院、タプロームについてお届けいたしましたがいかがでしたか?

その侵食される様が、もはや自然と共存しているのではないかという議論により、発見時から修復されることなく、発見当時の姿のまま今に残っています。

タプロームは映画トゥームレイダー、トゥー・ブラザーズのロケ地にもなっています。

残念ながら(?)天空の城ラピュタのロケ地ではありませんが、実際私もタプロームを訪れてみて、タプロームの神秘的な空間はラピュタの美しくも不思議な世界観に似ていると思いました。

ラピュタのロケ地はカンボジアではなくイギリス。

私も天空の城ラピュタの大ファンなので、いつかイギリスのウェールズ一人旅を実行したいなと思います^^

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