クレタ島にまつわるギリシア神話と観光スポットをご紹介!

                   

ギリシア最大の島であるクレタ島には様々な歴史や文明、神話が残っています。
クレタ島を観光するなら知っておきたい、クレタ島にまつわるギリシア神話とゆかりの観光スポットをご紹介します。
またギリシア本土からクレタ島への行き方や船で訪れた体験談もお届け。
クレタ島観光情報収集に役立つこと間違いなしです。

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クレタ島の主要都市

クレタ島には3つの主要都市があります。

1つ目は、クレタ島最大の都市であるイラクリオン。

現在のクレタ島の行政の中心地で最も発展している都会です。

また、クレタ島の商業の中心地でもあり、ギリシアで最も裕福な都市とも言われています。

クレタ島の空港とメイン港があり、町にはヴェネツィア時代の面影を色濃く残す旧市街が広がり、歴史的建造物もたくさんあります。

ギリシア神話『怪物『ミノタウロスの伝説』に登場する迷宮ラビュリントスのモデルとなったクノッソス宮殿の観光拠点の町でもあります。

2つ目は、イラクリオンに次ぐクレタ島第2の都市であるハニア。

イラクリオンと同様、ヴェネツィア時代の面影を色濃く残す美しい町で、古い町並の散策を楽しめるヴェネツィアン・ポートが見どころです。

また、クレタ島で一番人気のあるアクティビティ、サマリア峡谷トレッキングツアーの拠点の町でもあります。

3つ目は、イラクリオン、ハニアの2大都市のほぼ中間に位置するクレタ第3の都市レシムノ。

イラクリオンやハニアのように観光地化しておらず、のんびり過ごすのに最適な都市です。

クレタ島への行き方

ギリシア本土からクレタ島への行き方は、飛行機と船の2つの手段があります。

飛行機はアテネから毎日便が出ていて、所要時間は約50分。

イラクリオン空港は町から東へ約4kmほどのところにあります。

約4kmなので徒歩だと約1時間ほどなので徒歩でも行けなくはないですが、おそらく大きな荷物を持っての移動となるので、徒歩1時間は現実的ではないですね。

余談ですが私はド田舎出身なので、徒歩移動は苦ではなく、ギリシアのメテオラ観光で徒歩6時間かけて回ったり、カンボジアのアンコールワットまで町から歩いて1時間かけて行ったりなど、平気でしてます。

日常生活でも家から最寄り駅まで毎日徒歩30分歩いていると言うとびっくりされることに、びっくりしてマス。

私のように徒歩で時間かけてガシガシ歩くという方は少ないと思いますので、イラクリオンの空港から町まで行くためには、徒歩以外ではタクシーかバスを使うことになります。

ギリシア本土からクレタ島へのもう一つの手段は船。

船はピレウス港から毎日便が出ていて、所要時間は出港時間によって異なるのですが、約9~12時間くらいです。

私は船でクレタ島を訪れたのですが、私が乗った船便はピレウス港21:00出港で、クレタ島イラクリオンに到着したのが翌日の6:00頃でした。

ギリシア到着して真っ先にピレウス港へ向かい、船で一夜を過ごしました。

夜の船内では、みんな座席ではなく、地べたにそのまま寝転がって寝ていました。

「え!?地べたで寝るの!?Σ(゚Д゚)」と最初はびっくりしましたが、座席に座っているより寝転がって寝る方が楽なので、私も一緒になって地べたに寝転がって寝ました^^

イラクリオンの港から町の中心までは西へ約1.5kmなので、十分歩いていけます。

といっても、歩いているのは私くらいだったかな。

でっかいキャリーバッグがらがら引いて、イラクリオンの町へと向かいました。

港沿いにまっすぐ西へ迎えばイラクリオンの町に到着するので道に迷うことも無かったです。

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クレタ島にまつわるギリシア神話と観光スポット

ギリシアの各地に神話と神話にまつわるゆかりの地があります。

クレタ島にもギリシア神話とゆかりの地があります。

ここではクレタ島にまつわる3つのギリシア神話と神話ゆかりの観光スポットをご紹介します。

迷宮ラビュリントスと怪物ミノタウロスの伝説

クレタのミノス王が一度はいったら二度と出ることができない迷宮ラビュリントスを建て、そこへ妻が出産した牛頭人身の怪物ミノタウロスを閉じ込めたというギリシア神話です。

ギリシア神話『怪物ミノタウロスの伝説』について、別記事で詳しくお伝えしているのでご覧いただければと思います。

さて、神話に登場する迷宮ラビュリントスのモデルは、実在したクノッソス宮殿です。

クノッソス宮殿はクレタ島最大の観光スポットであり、クレタ島観光で外せない絶対見るべきおすすめスポット。

イラクリオンのバスステーションからバスが出ており所要時間30分ほどで訪れることができます。

最高神ゼウス誕生の地:ディクテオン洞窟


巨神族ティタンの長であり、父ウラノスの次に全宇宙を統べた神々の王でもあるクロノスは「自分の子に権力を奪われ滅ぼされる」と予言されてしまいます。

そのためクロノスは生まれた自分の子を、次々と丸呑みしていきます。

そんな夫に耐えかねた妻レイアは、最後に身ごもると父親であるウラノスと母親であるガイアに相談、夫クロノスに見つからないようにこっそりとクレタ島へ行き、人目につかない薄暗い洞窟の中で赤ん坊を産みました。

その赤ん坊こそが後のオリンポス12神の最高神となるゼウスです。

レイアはゼウスを自分の母親であるガイアに託した後、夫であるクロノスの元へ戻り、大きな岩を赤ん坊と偽ってクロノスに飲み込ませます。

一方ゼウスは、アイガイオンの山中にある洞窟の中でアマルティアという妖精に育てられ、すくすくと成長していました。

やがて成人したゼウスは、父クロノスに挑み、嘔吐薬を使ってクロノスがこれまで飲み込んできたすべてのものを吐き出させました。

吐き出した順番は飲み込んだ順番とは逆で、ゼウスの身代わりとなった大きな岩、続いて次男ポセイドン、長男ハデス、三女ヘラ、次女デメテル、最後に長女ヘスティアが吐き出されます。

この吐き出された逆の順番が第2の誕生として、最初とは兄弟の序列が逆になったとされています。

クロノスが吐き出したゼウスの兄弟姉妹は、いずれも後にオリンポス12神に名を連ねる神々。

兄弟姉妹は一致団結し、クロノス率いる巨神族ティタンに戦いを挑みます。

10年以上にも及び全宇宙を揺るがすほどの激しい戦いの末、ゼウスたちはついにクロノスを倒すことに成功。

そしてゼウスを最高神とするオリンポスの神々による世界支配が始まったのです。

さて、この神話に登場するゼウスが産み落とされ育てられた『アイガイオンの山中にある洞窟』がディクテオン洞窟。

イラクリオンの南東、バスで2時間ほど行った場所にあります。

場所がとてもわかりづらいので、観光に訪れるのならツアーがおすすめです。

牡牛に変身してエウロペを誘惑:マタラの海岸

好色のゼウスは美しい人を見るとなんとしてでも手に入れようと、しばしば正妻ヘラの目を盗んでは浮気を繰り返していました。

そんなゼウスの得意技は変身。

変身はヘラの目を欺くと同時に、気に入った女性に対して自分の存在に気づかれずに近づいていくのにとても好都合でもありました。

ある日、ゼウスは一人の少女の姿を捉えます。

その少女はテュロス王の娘エウロペで、とても美しい王女でした。

一目で恋に落ちたゼウスは、早速得意の変身技で真っ白な美しい牡牛に変身し、エウロペへと近づいて行きます。

侍女と花を摘んでいたエウロペはゼウスが変身した牡牛を見つけると、その牡牛の従順さにすっかり気を許して牡牛の背にまたがってしまったのです。

エウロペが牡牛の背にまたがった途端、ゼウスはそのまま全速力で海を疾走しエウロペと駆け回りました。

エウロペと駆け回った地域はエウロペから名前をとり、ヨーロッパと呼ばれるようになりました。

ヨーロッパ中を駆け巡り、2人が最後にたどり着いたのがクレタ島のマタラ海岸。

そこでゼウスは本来の姿を現し、エウロペとの間に3人の息子をもうけます。

その3人の息子のうちの一人が後のクレタのミノス王です。

迷宮ラビュリントスを建て、怪物ミノタウロスを閉じ込めた張本人ですね。

さて、ゼウスとエウロペが最後にたどり着いたマタラは、イラクリオンから南におよそ70km、バスで約2時間のところにある小さな海岸町。

マタラ海岸では素朴な南海岸のビーチを楽しむことができます。

クレタ島のおすすめ観光スポット

クレタ島で絶対訪れるべきおすすめの観光スポットは2か所。

1つはもちろん、クノッソス宮殿です。

ギリシア神話に登場する迷宮ラビュリントスのモデルとなった宮殿ですね。

クノッソス宮殿が建てられたのはクレタ文明(ミノア文明)最盛期の紀元前1700年頃で、クレタ島の歴史、クレタ文明(ミノア文明)、ギリシア神話が融合したクレタ島最高傑作の観光スポットです。

私がギリシア一人旅をした目的が、このクノッソス宮殿を訪れることでした。

クノッソス宮殿の魅力をたっぷり撮影した写真でお伝えしている記事が別にありますので、合わせてご覧いただければと思います。

2つ目はイラクリオン考古学博物館です。

ギリシア本土にあるアテネの国立考古学博物館にはギリシア全土の遺跡からの出土品が展示されているのですが、唯一クレタ文明(ミノア文明)の出土品がないのです。

クレタ文明(ミノア文明)の出土品はイラクリオン考古学博物館でしか見ることができません。

クノッソス宮殿との共通チケットがありますので、ぜひクノッソス宮殿とあわせて観光したいスポットです。

イラクリオン考古学博物館の建物はクノッソス宮殿をイメージしたような造りになっています。

イラクリオン考古学博物館はイラクリオンの町中にあり、歩いて行けるのでぜひ訪れて欲しいと思います。

まとめ

クレタ島の観光情報についてお届けしましたがいかがでしたか?

何はともあれクレタ島一番の観光スポットはクノッソス宮殿です。

建築の美しさ、色彩豊かな壁画、緑豊かな自然…。

ひとたびクノッソス宮殿に橋を踏み入れると、クレタ島の歴史、文明、神話の全てに触れることができ、想像力が掻き立てられます。

ぜひギリシアを訪れた際にはクレタ島にも足を運んでみて下さいね^^

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